保育士から全く違う受付営業職への転職

保育士として保育園に5年勤務していました。毎日ひっつめ髪にジャージ姿。メイクはしないので日に焼けて真っ黒。毎日子どもたちと泥だらけになり走り回っていました。かわいい子供たちとの毎日は楽しくやりがいのある仕事だったのですが女性の職場なので職員間のもめ事も多く、園長対職員の対立もあり、メインの仕事以外のごたごたが多く嫌気がさしていました。

子どもの前では優しく笑顔いっぱい。休憩室では陰口大会。そんな職場には男性の影もなく、出会いもなく、このままおしゃれもせず、恋もせず年齢を重ねていくんだろうかと考えると不安になってきました。保育園という狭い社会の中で知らないことも多く、社会人として通用するのだろうかという不安もあり、このままにいては自分が伸びないのではとも思うようになり退職することにしました。

いったん実家でゆっくりしながら次に何の仕事に就くか就職活動を始めたのですが、保育士以外でと考えていたので自分には保育士以外いったい何ができるのだろうかと悩みました。とにかく全く違う仕事をしてみたい、お茶くみとかコピー取りなどをしてみたいと漠然と考え、たまたま就業条件の合った自動車整備会社に25歳で受付営業職として転職しました。その会社がオープンするにあたっての社員募集だったので、自動車のこと、車検のことなど最初に丁寧に教えてもらうことができました。事務経験のない私でもこの勉強会によりオープン後スムーズに勤務することができました。

当たり前ですが保育士のときとは違い毎日スーツ姿、メイクもしての勤務。毎日大勢のお客さんを接客するので身だしなみにも気が抜けません。今までは子ども相手でどうでもいいやという感じだったので、おしゃれする楽しみを覚えました。男性ばかりの職場なので、男性同士も合う合わないはありますが、女性同士みたいにどろどろしたものではないのでそれはすごく快適でした。男社会って楽だなーと居心地の良さを感じました。

25歳で今更ですが、正しいお茶の入れ方、出し方などのマナーも覚えることができました。名刺の渡し方いただき方など保育園では絶対やらないようなことも覚え、一人の人間として一回り大きく成長した気がしました。仕事にも慣れ、勤務後は同僚と飲みに行ったりカラオケに行ったり、子どもに追われ疲れ切って遊ぶ元気もないときに比べたら20代の青春を十分に謳歌していたと思います。同僚の彼もでき、充実した毎日を送っていました。でも通勤途中などにふと見かけるお散歩途中の子どもとエプロン、ジャージ姿の保育士さんがニコニコ楽しそうに歩いているのを見かけると、「楽しそうだなぁ」とうらやましく思いながら見ていました。

受付営業職も3年を過ぎなんとなく仕事もマンネリ化したころ、やはり自分自身、やりがいのある仕事をしたいと思うようになりました。自分勝手だなとは思いましたが小さいころからなりたくて取った保育士の資格をもう一度生かしたいと思うようになり、職場の社長に素直に話しました。社長は私の話をよく聞いて納得してくれて退職を認めてくれました。

新しい社員が決まって引継ぎを終えた後退職。以前から気になっていた保育園が職員を募集していたため面接を受け採用してもらいました。3年のブランクはあるものの、やはり保育士の仕事は楽しくやりがいのあるものでした。一度保育園以外の世界を見たために、働き方に違いがありました。狭い世界しか知らなかったころと比べもっと大きな気持ちで仕事に取り組むことができ、余裕をもって仕事ができるようになりました。お母さん方との関係も以前よりスムーズに関われるようになりました。自分にとって本当にやるべき仕事は何なのか気づくことができ、以前とは違う目線で仕事することもできたので、最初の職場を辞めたことは公開していません。むしろ一度全然違う職場に着いたことで今の自分があるのだと思います。