営業職と事務職の違い

自動車業界で営業として働いていた私ですが、毎月のノルマと上司からのプレッシャー、そして休日が少なすぎたことなど多くのことが積もり積もってしまい、転職を決意しました。次の職業は、できればノルマなどがなく、休日もしっかり週2回あり願わくば残業が少ない職業が良いと思っていました。

そこで考えたのが、事務職への転職でした。事務職であれば恐らくノルマも無く、基本的に休日もカレンダー通りですし、何より頑張れば必ず仕事を終わらせることができるという魅力を感じてしまったからです。

念願の事務職に転職し、働き始めてからはやはり営業職とは大きな差がある職業ということに気づきました。まず感じたのは、全くノルマがないこと。その日に与えられた仕事を時間内にこなせば終わりで、終わらなそうであれば同僚とシェアしてできるだけ全員定時で帰るという考え方で、個人主義であった営業だった私にはとても衝撃的だったのを覚えています。営業時代は自分のノルマが達成できなさそうであれば達成できるかどうかは別として、サービス残業で必死に外回りをするというのが当たり前だと教えられていたので、他の人に頼っても良いのかと不思議に感じてしまいました。

また、休日がしっかりカレンダー通りで、休日出勤なんてものがないこと。営業時代は、お客様の都合に合わせて休みの日も出勤していることも多くありました。また、営業用の携帯電話を持たされていたので、いつでもお客様や同僚、上司から電話がかかってきても対応できるようにしておかないといけなかったため、休日であっても全く気が休まらない休日でした。休みも週1日あれば良いほうだったので、あまり疲れもとれていない状態でした。そのため、友人と旅行や遠出をすることができず、ストレスも溜まっていました。ですが、事務職になってからは毎週2日休みがあるので、初めは逆に何をすれば良いのか悩んでしまっていました。慣れた今では仕事の電話に怯えることなく、プライベートを楽しむことができています。

休憩時間にも大きな差がありました。営業時代は昼休憩はお客様が少ない時間を見計らって先輩と交代で急いで昼食を食べ、食べ終われば終わりという約15分程度のものでした。土日などの来店が多い日には昼食を食べる時間がないことも多くあり、お弁当を捨ててしまうこともよくありました。それに比較して事務職は、12時になれば全員が一斉にお昼休憩に入り、1時間ぴったり休憩をとることが可能なので、休憩室でお弁当を食べるも良し、外食しても1度家に帰っても良しと余裕のある休憩をとることができます。やはり、休憩時間がきちんとないとミスも多くなってしまいますし、集中力も続かなくなってしまうためにきちんと休憩時間を確保しているということでした。また、午後にも別に休憩時間が20分程度割り当てられ、就業時間が長めの午後も集中して仕事をすることができます。

ですが、予想外だったことも多くあります。転職前の事務職のイメージは、オフィスが主であまり外部からの連絡対応は電話くらいしかないのではというものでした。ですが、実際に働いてみるとその電話対応が最も難しかったのです。営業時代は何度かお会いしたことがあるお客様と直接お話しをすることができたので、クレームなども発生することが少なかったのですが、電話というのは会ったこともないことに加えて顔が見えない分クレームも言いやすいらしく、少しの対応の悪さで「上長に変われ。」と言われてしまう始末でした。やはり表情などが見えない分、声のトーンや話す速さ、相槌や挨拶が大切となります。電話対応は営業時代もよくしていましたが、比ではないくらい難しいものだと思い知らされました。

営業時代には休みも少ない分給与・賞与なども多かったり報奨金なども支給がありましたが、事務職は給与は低くなりますがきちんとした休みもあり、プライベートも充実させることができます。どちらも良いところも悪いところもあるのだなと転職して知ることができました。